公益社団法人 仙台青年会議所 広報誌 のぞみ

本年で55回を迎える仙台七夕花火祭は、地域愛や仙台(まち)への誇りを醸成することを目的に毎年開催しております。

市民一人ひとりに愛され続ける事業に向けて仙台(まち)を想い描く市民が能動的に関われる機会として、第55回仙台七夕花火祭では、メインビジュアル募集事業を実施いたしました。

全25作品の応募作品の中からオオノシホさんが最優秀デザイン賞を受賞されました。

七夕花火祭特別委員会特別委員長髙橋 圭君がオオノシホさんに本事業に応募したきっかけや、デザインに込めた想いを聞きました。

 

応募したきっかけ

髙橋 圭(髙橋、以下同様): 本日は、2024年の仙台七夕花火祭のメインビジュアルポスターをデザインされたオオノシホさんにお話を伺います。よろしくお願いします。

オオノシホ (オオノ、以下同様): よろしくお願いします。

髙橋: 仙台七夕花火祭は今年で55回目を迎えます。公募により仙台七夕花火祭のメインビジュアルポスターを制作したのは今回初めてとなります。公募情報はどこでお知りになりましたか?

オオノ: 全国の公募情報が掲載されているサイトで見つけました。仙台の花火大会で募集をしていることを知り、強く惹かれて応募しました。

髙橋:SNS、FacabookやInstagramで配信はしているのですが、フォローしていない方に届かないこともあるので、今回は公募のサイトにいくつか掲載いたしました。見つけていただいてよかったです。

作品に込めた想い

髙橋:作成に込めた想いを聞かせていただけますでしょうか。

オオノ: 作品を見た人が花火だと一目で分かるカラフルなデザインにしました。

デザインの中心に描いたのが老夫婦です。老夫婦は私の祖父母をイメージして描きました。祖母は足が悪く外出することが不自由でしたが、地元の鶴岡で開催する花火大会だけは特別でしたので、祖父は大変ながらも一緒に会場に行き花火を楽しんでいました。花火大会を楽しみに来る多くの人と同様に、私の祖父母のように会場に行くことが不自由な人たちも花火大会を楽しんでほしいという想いをポスターに描きました。また、当日会場に来ることができない人たちには、建物内からでも花火の音や光を感じてわくわくしてほしいという想いを込めています。このデザインを通じてその瞬間の感動や思い出を共有できればと考えました。

作品のテーマ

髙橋: 今年の仙台青年会議所のスローガンは「Happiness!」で、仙台七夕花火祭のテーマは「Smile」です。デザインはこのスローガンやテーマにそった内容で募集しました。スローガンやテーマについてどのように感じましたか?

オオノ: 花火を見たときは幸せな気持ちになり、顔は笑顔になりますよね。テーマを聞いたときに私もすぐに賛同しました。ポスターのテーマも「Smile」に設定し、花火を見ている人を笑顔に描きました。そのポスターを見た人にその感動が伝わるようにこだわりました。

髙橋:作品に描かれている人の表情からも「Happiness!」や「Smile」が非常に伝わりますね。

仙台七夕花火祭の印象

髙橋:仙台七夕花火祭についてどのような印象をお持ちですか?

オオノ:他の花火大会と異なり、市街地で開催される珍しい花火大会という印象です。最近は、仕事や子育ての都合で、会場で見る機会はありませんでしたが、今年はぜひ会場に足を運びたいと思っています。

高橋:最優秀デザイン賞の記念品として桟敷席を贈呈いたしますので、今年はぜひ会場で楽しんでいただけたらと思います。

髙橋:これからも素晴らしいデザインを期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。

オオノ: こちらこそ、ありがとうございました。

インタビューの総括

オオノシホさんとの対談を通じて、2024年の仙台七夕花火祭のメインビジュアルポスターの制作に込められた想いや、デザインに対する情熱について詳しくお話を伺うことができました。オオノさんのデザインが、多くの人々に感動や喜びを与えることを心から願っています。